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F1 韓国GP

波乱の韓国GPがようやく終わりましたね。ウェットコンディションの上泥だらけコース、レース中段に伴う遅延で日が暮れているのにレース続行と、近年稀に見る混沌としたレースでした。結果の方は、レッドブル勢が自爆とエンジンブローによるノーポイント、まさかのアロンソ優勝で、ドライバーズポイントでもウェバーを抜いてトップとなりました。この展開は予想してなかったですね…。アロンソは精神的な強さもある上に運にも恵まれて、現役ドライバーでは最強と言われるのも頷けます。

レース展開的には、コンディションの変化が読めない上に、レース周回数もまさかの全周回消化という事態で、チームによって明暗が別れました。アクシデントで脱落したドライバーも多かったのですが、生き残ったとしてもタイヤが厳しく、更に暗闇+泥の視界不良でドライバーは相当大変だったんじゃないでしょうか。

タイヤの話で言えば、特に序盤にインターに交換したチームはタイヤをケアするのが難しかった様子。そんな中、フォース・インディア勢の勢いに晒され、時には特攻を食らわされながらも生き残ったザウバー勢は、堅実な良いレースをしたんじゃないかと思います。結果論で言えばタイヤ交換の戦略は悪かったと言えますが、ポジションによってはアクシデントに巻き込まれた可能性も高いですし、なんとも言えない所ですね。ともあれ、あんなレースを生き残っただけでも良かったと言えそうです。

というか。やはりレース再開時点で、日没を見越した周回数又は終了時間の設定とアナウンスをするべきでしたね。通常のドライコンディションですら、あのような暗さになるまでレースを続行するというのは正気とは思えません。コースの査察云々の時点からして、一貫性に欠けるFIAは批判を受けるべきではないでしょうか。ペースカースタートの判断についてはGJでしたし、再開タイミング等についても妥当なところだったとは思うのですけど。

で。今回は韓国と言う事、また準備の遅れもあって、下手をすれば鈴鹿よりも注目度が高かったのですが。掲示板等でも、普段まったくF1に興味の無さそうな人達が流入していて、気分悪かったですねえ…。気持ちは分からないでもないのですが、こんな接近したシーズンではムリにでも開催して欲しかったというのがファンの希望でしたし、多くのチームにとっても同じでしょうし。

そもそも、サーキットのダメな部分の多くは、施工レベルじゃなくて設計レベルの問題なんじゃないかと。排水についても、路面の傾斜の設計と適切な排水口の設置、アスファルトの平面度といった要件が関係するんでしょうが、前の二つは設計レベルで熟考すべきものでしょうし、工事の遅れが原因とは言えないのでは。まあ、自分も韓国を擁護するとかでなく、単に韓国よりもヘルマン・ティルケ事務所の方が嫌いってだけなんですけどね…。まあ余談ですけども。確かに現地マーシャルは酷かったですしね。ただ、運営の酷さで言えば、2007年富士より酷いって事は無かったんじゃないかと。

ポイントランキングでは、バトンが事実上脱落、実質4人でタイトルを争っているのですが、一人のドライバーに集中できるフェラーリ・マクラーレンに対して、二人が同等に争うレッドブルの戦略、それにやはり最速を誇るレッドブルに対し、エンジン残基で相変わらず苦戦のアロンソがどう粘れるかといったあたりが注目ではないでしょうか。次戦ブラジルGPは再来週、最終戦のアブダビは翌週の連戦になります。

comment (0) | trackback (0) | 投稿者:やまもと
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