PTM-BHP1(Bluetoothワイヤレスヘッドフォン)
プリンストンテクノロジー製Bluetooth®仕様 マルチオーディオアダプタ付きワイヤレスヘッドフォン、BTM-BHP1です。
最近はPC作業の傍らでhx4700を動画ビューアに使うことが多いんですが、有線のヘッドフォンというのは案外煩わしいんですよね。短ければ不自由だし長ければ邪魔くさいし。
で、折角Bluetoothが載ってるんだし、ヘッドフォンもBluetooth対応のものにすれば無線でスマートに行けるのではないか・・・と探してみた訳です。
現在手に入るBluetooth対応のステレオ対応製品というとHP製かLogitech製、i-PHONO、BTST-9000Dというあたりが選択肢になりますが、何故か個人的に苦手なネックバンド式が多い上に、ちょっと大きいんですよね・・・デザインどうこうは別にしても、目立つことは間違いなさそうなものばかり。
で、そんなこんなで悩んでいるところにようやくぱっと見一般的な耳かけ式のコレが出てきたわけです。
厚さはこんな感じ。一般的な耳かけ式に比べて1.5倍くらいはあるかと。色々入ってるんでしょうし、耳にかければ気にならないので特に問題有りませんが。表面は旋盤加工風の処理がされていますが、実際はまんまプラスチックです。質感がどうこう言う類の物ではいですね。
装着感ですが、これは耳の形にも寄るでしょうが、過去試した同種のヘッドフォンの中ではかなり悪いです。取り付けた後に試行錯誤してようやく落ち着きますが、一発でピタッと決めるのは難しいのではないかと。
クリップが円周方向に可動するのは間違いではないかと思うんですがねえ・・・。クリップの素材が、根本は硬質プラ、耳にかかる部分は軟質素材とハイブリッドになっていたりして拘りは感じられるのですが。
マルチオーディオアダプタ
ヘッドフォン出力を変換して電波で飛ばすアダプターです。再生機器側がBluetoothに対応していれば必要無くいのですが、念のためこのセットを入手しておきました。結果的には正解でしたが、そこのあたりは後述。
見たところプリンストンの既存製品に添付の物と同じようですが、できればもう少し小さくしてくれると嬉しかったですね。
ACアダプター等
ACアダプタはまずまず小さいです。
これは嬉しい気配りですね。見ての通りUSBからの充電が可能です。オーディオアダプタとヘッドフォンを同時に充電するため、T字の分岐ケーブルが付属しています。
hx4700での使用
下調べも十分ではなかったのですが、現在のWindowsMobile端末ではスタックがオーディオ用のプロファイルを持っていないようです。この製品はオーディオ系のプロファイルが必須なので、標準では使用できません。
方法としては、HPのヘッドフォン用に提供されているスタックのアップデートを適用することで、一応使用可能になります。
WindowsMediaPlayerでの再生では、ヘッドフォン側の選曲ボタンも動作します・・・が、ちょっと音飛びしますね。また、動画系のアプリケーションでは音声が再生されません。というか、再生を始めた途端に接続が切れてしまいます。なんでしょう、これは。
ちなみに、WindowsXPのPCにBluetoothアダプタを接続した場合も、ほぼ同様の症状となります。電波の強度はユーティリティで確認できますが、見た目十分な強度で通信できているようなのですが。CPU負荷に関係があるのかとも思いましたが、WinPC上ではさして負荷が高い様子もないです。
また、上記のオーディオアダプタを使用した場合にはほぼ問題なく使用できることから、おそらくはスタックかハード的な相性問題なのかなと思います。とは言っても、PCで使ったアダプタはブロードコムOEMですし、スタックもブロードコム製なので相性とか言われても困るんですが・・・。
ヘッドセットではそういった問題はあまり聞きませんので、おそらく転送レートの高いステレオ音声では送受信側のハードを当て決めした上で最適化する必要があるのかな、などと妄想するのですが。先のHPブランドのヘッドセットでも音が途切れるといったレビューがありますし、現状ではゲイツなOS上ではあまり使い物にならないというのが真相かも知れません。
Bluetooth関係の現状はこの記事に良く纏まっています。
総括
結論としては、オーディオアダプターを常用するのが品質的にも使い勝手的にもいいのかなと。やや残念な結果ですが、ワイヤレスヘッドフォンとしての使い勝手は悪くないのが救いですかね。ワイヤレスヘッドフォンというとホワイトノイズ&でかい重いの旧来の印象しか有りませんでしたが、これは殆ど普通の耳かけ式ヘッドフォンと変わりません。音も悪くないですし、ケーブルが一本減っただけとは言え、その軽快さは捨てがたい物があります。
オーディオプレーヤー+Bluetooth携帯でのハンズフリーという使い方には適合ぜず、そういった向きにはmLinkのような製品の方がお勧めかと思いますが、とにかくケーブルが垂れてるのが嫌!という向きにはこちらの方が良いかと思います。
もうちょっと装着感が良ければ強くお勧めなんですが、そこのところが不満なのが惜しいですね。慣れてくれば違うかなあ・・・少なくとも短時間で耳が痛くなるようなことはないのが救いです。音はダダ漏れてそうですが。
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