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戦犯発見

グーグル、豪華な福利厚生の大半を廃止へ

グーグルをはじめとする「理想の職場」、5つの現実

本題も興味深いのですが、それよりも気になるのは

MicrosoftでWindows Home Serverの開発マネジャーを務め、その後Googleに移ったセルゲイ・ソルヤニク(Sergey Solyanik)氏も、先ごろMicrosoftに戻った。

のくだり。そんな状況じゃあWHSがあんなクオリティで世に出たのも納得ですね。っていうか残されたメンバーで良くPP1(と日本語ローカライズ)を仕上げたと思いますよ。もしくは、この人が出て行ったお陰で仕上がった可能性も否定できませんが。MSに出戻りが許されたということは有能な人なのかも知れませんが、

ソルヤニク氏は、Googleを去る際、GmailやGoogle Docsで頻繁に障害が発生することを明らかにした。
Googleは『クールであること』を非常に重要視するが、サービス品質についてはそれほどでもない

お前がとやかく言えた事かと声を大にして言いたい。まあ、Googleは社風からして技術的な新鮮さに重きを置いているのに、サービスを世に送り出してしまったが最後、安定性の確保と品質の維持に大変な泥臭い作業を強いられるジレンマを抱えているのは確かな訳で。手離れが悪いどころの話じゃあないですよね。

本件でちょっとだけWHSに対する印象が変わりましたが、日本語版を買い直す程の熱意はやはり無く。現状ではまあ悪くない製品になってると思うので、パソコン台数がそこそこ有るご家庭にはいいですよ、位に言っておきましょうか。

D700の視野率の件で

田中さんと阿部さんが口論している様子。

視野率100%なんて言うのは、写真をポジフィルムで入稿する際に、ノートリミングで使用する為に都合が良い、ってな要求で実現されているだけだと思っていたんですが、違うんでしょうかね。アマチュア用途だとネガのプリントも多く、視野率100%では想定以上に周囲が切られる危険性があり、むしろ多少視野率が低い方が使いやすかった。これはフィルム時代の話。

で、高画素デジタルカメラ時代においては、トリミングや回転等々でいくらでも手を加えられる・・・と言うと聞こえは悪いかも知れませんが、有る意味そのために1000万画素ものデータが撮れる訳ですし。撮った画像を無加工で完成品とする事に、ポジ撮影にも通じる美しさがあるのは理解できますが、仕事であれ趣味であれ、最重要とは言えないのではないかと思います。

であれば、プロアマ問わず、視野率にはそれほど拘る必要はないと感じるんですがね・・・。もちろん、スペック上は100%の方が良いのは分かりますが、様々な取捨選択によって優先順位が下になったとして、他でバランスが取れた商品となっていれば特に文句を言うほどでもないと感じます。

あとD700って、D300のフルサイズ版と言うよりは、設計上はD3ジュニアなんじゃないんですかね?基盤・センサー・ファインダー周りが共通で、ボディも実質新設計(D300からは、意匠と細かなディテールしか引き継げないのでは?)。D300との共通点は電源周りくらいなもので。

で、トータルコストを下げる為に、部材の引き下げと組み立ての簡易化・更に生産数増加による量産効果を加味してあのバランスになっているのではないかなと。

D3と差別化するために、意図的にスペックを落としている(視野率100%はフラッグシップだけ)というのはそれらしくもあり、疑わしくもあり。D100当時、フィルムカメラのF80の機構の多くを流用しておきながら、視野率95%としていた事を思うと微妙なところです。機械的に可能でも、組み立て精度的に無理だったとも取れますし、フラッグシップでないからそうしたとも取れますしね。

ただD700について言えば、おそらくはラインナップに並べる上で、使い勝手(≒本体サイズ)を最重要としているように思えます。であれば、ダストリダクションの搭載と、視野率減によるプリズムの小型化(による部材コスト減・軽量化と組み立て精度要求の緩和・ストロボの搭載)は、どちらのためにどちらかが犠牲になった要素ではないのではないかなと思うのですが。

田中さんが言うように、キヤノンは1Ds Mark IIIでセンサークリーニング機構を積んでいるそうですが、クリップオンストロボはありません。視野率100%と・ダストリダクション・クリップオンストロボ。どうも物理的に成立しないように思うのですが、D700の立ち位置を考えたときに、妥協して一番影響がないのが視野率ではないかなと。このあたり、ニコン開発陣も相当検討を重ねた結果だろうと思います。

ってことで、長々書きつつも、結局の所D700いいよね。って話になるのかな。D3を買う前に出ていたら、どっちにしたか相当悩んだろうなあ。D3持ちとしては、軽量化もダストリダクションもクリップオンストロボも、どれも羨ましいです。まあそれでも、D3には得も言われぬ安心感がある訳で、やっぱりどちらかを選べと言われると悩ましいのですが。ただまあ、両方はいらないからねえ・・・

追)グラビア撮影等で、時間内に撮れるだけのカットを撮る、みたいな仕事があると聞きましたが、そんな用途ならば、JPEG一発撮り命で視野率が重要かも知れません。要はニーズによって選択できるんだから幸せでいいじゃない、と。

comment (0) | trackback (0) | 投稿者:やまもと
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