華麗なるプレゼン
とあるイベントの基調講演で、川崎和男氏のプレゼンテーションを拝見しました。
普段から、EIZOのモニタやメガネフレームで身近に感じていたので、一度お目に掛かりたいなーなどと軽い気持ちで参加したのですが。プレゼンがねえ・・・いや、凄かったですよ。ここまで力の入ったものは今まで見たことが有りませんし、技巧的にはこれ以上ないレベルで極まっていたのではないかと。
氏はPowerPoint否定派だそうで、Keynote+Flashで懲りまくったビジュアルを組み立てておられましたが、確かにコレはPowerPointではどれだけテクニックを駆使しても太刀打ちできないですかねえ・・・。とは言え、方向としては箇条書きの内容をアニメーションで順次表示させる、いわゆるパワポ的なプレゼンであり、ジョブズ氏のプレゼンや高橋メソッドのような極端な物ではないのかな、と。体系的にはプレゼンテーションのセオリー通りでありながら、全てにおいて妥協無く、十分な手間暇をかけてデザインされた、有る意味汎用的なプレゼンテーションの理想型を見せつけられた感があります。
ググってみたら記事も色々と出てきましたが、いやあ・・・。手間を掛ければ良くなるのは分かっていても、なかなか事情が許さないですよね。当然、手間を掛けたところで、誰しも完成度を高められるわけでもなく。PowerPointをKeynoteに置き換えたところで解決する物で無し、そもそも大抵の企業ではPowerPointも2003バージョンで暫くは据え置きでしょうしね。まあプレゼンで全てが決まるのであれば、与えられた環境で妥協する事自体努力が足りないのでしょうが・・・
良い意味で刺激的でしたが、実情を鑑みるとモヤモヤが加速されただけのような気も。まあ、大きな企業であれば皆が皆苦労してシコシコ素材を揃える必要もないわけで、共有資産としてテンプレなり素材なり提供できれば少しは違うのかな。後はプレゼンの重要度を大きく見て、行程の割り振りを考えるとか。そんな感じですかね。
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