2004/05/07 Fri | レビュー(PC)
Acronis TrueImage 7.0
6.0からのアップグレード版購入期限が4月末までだったのを思い出してなんとなく購入。
6.0は主にノートPCの環境構築用に活躍してくれた(バックアップ→パーティション縮小リカバリ)んですが、今回のバージョンアップでスケジューリングと差分バックアップが可能になったらしく、これなら定期的なバックアップにも使えるかな、と。
この手のソフトは、環境やOSを大きく変えたタイミングに念のためバックアップイメージを作成しておくと後で役に立ったりするものですが、時間も容量も食うし、基本的にはDOSを介することになるので手軽に使えず日常のバックアップには不向きでした。ところがコイツは、Linuxベースにより多彩なデバイスをサポートしたCD-ROMブートによる動作も可能なので、それほどストレスなく使えます。
でー、せっかくバージョンアップしたので「Acronisセキュア・ゾーン」なるものを弄くって見たんですが、何と言うかかなり乱暴にパーティションを操作されるのでむしろ危険です、これ。
具体的には、複数の論理ドライブの空き容量を調節して不可視のバックアップ用ドライブを作成し、MBRにOSブート前に起動する限定版のTrueImageを組み込む(OSのマルチブートに近い)機能なんですが、ウチの環境で試した限りではMFTファイルに致命的な問題を残してくれたようで、OS標準のパーテイショニングツールでの動作が胡散臭くなりました。つーか、消した覚えのないパーテイションが吹き飛びましたですよ????
バックアップは入念に取っているのであまり慌てる事もないんですが、かき集めるのも面倒なのでリカバリツールで復旧。こういったトラブルが有ると無駄に知識が増えていいよね・・・。
Acronisはパーティション操作ツールも出しているので本来こういったトラブルは論外なのですが、もともとPartitionMagicで弄っていたディスクなので、TrueImadgeだけが悪いとも言い切れず、何とも怒りのぶつけどころに困ったりしますが。ただ、「Acronisセキュア・ゾーン」の優位性があまり感じられない(CD-ROMブートができて、バックアップイメージを保全できれば特に必要はない)ので、あえてここまで広範な危険な操作を強行する必要もないかと。マニュアルとウイザードからはいまいち実行内容が見えてこないのもちょっと怖いですね。
この手のツールとしてはコストパフォーマンスも操作性も最も優れているんじゃないかと思いますが、ちと動作が怖いのでよく注意して使いましょうということで。・・・まとまってないなあ。
目玉機能の差分バックアップですが、ファイルベースの差分バックアップの気軽さを想像しているとちょっと裏切られるかもしれません。差分といってもディスクを全走査してイメージの差分を取るので、重いしそれなりに時間もかかります。メモリもたんまり100MB程食うので結構きつい。
これはスケジュールで動かすのは止めておいたほうが無難ですね。
これはスケジュールで動かすのは止めておいたほうが無難ですね。
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